桜餅を食べ歩きしたいけれど、体重の都合で自粛している矢田です。
春眠暁を覚えないタイプです。
今回は「音更大袖振」大豆です
先日は、「岩手みどり」大豆と「ミヤギシロメ」大豆をご紹介しました。
大豆にこだわりを置く当店ですので、賀茂とうふ 近喜のメインの大豆たちを、引き続いてご紹介してみようと思います。
今回は、当店のおぼろ豆腐に「ミヤギシロメ」大豆と一緒に使う大豆、「音更大袖振(おとふけおおそでふり)」大豆です。
なお、この「音更大袖振」大豆は、「音更大袖」という品種名なのですが、売られるときは「音更大袖振」大豆と呼ばれます。
当店でもずっと「音更大袖振」と呼んでいますので、今回はこの呼び方で通します。
生まれは北海道です
「音更大袖振」大豆の「音更」は、北海道の音更町のことです。
温泉が有名ですよね。せっかくなので、カントリーサインを出しておきます。
音更町は、十勝平野のちょうど真ん中あたり、帯広のすぐ北にある町です。
十勝平野といえば、牛乳やチーズなどの酪農、そして広々とした大地に広がる畑が思い浮かびます。音更町も小麦や小豆の作付面積・日本一を誇ります。
そんな音更町で生まれた大豆が「音更大袖振」大豆です。
それではご覧いただきましょう
品種としては青大豆に分類されます。大豆の皮が黄色寄りグリーンをしています。
でも、この大豆は中身が白色、すりつぶして豆乳にしても白色になります。
前にご紹介した青大豆の「岩手みどり」大豆は、外も中もグリーンで、豆乳もグリーンです。
農家さんの熱意が生み出した品種です
「音更大袖振」大豆は、1950年ごろから音更町で栽培されてきたといいます。
音更のある農家の方が、種皮が緑色の青大豆の中から、大粒で冷害に強いものを繰り返し選抜していき、それが評判になって音更じゅうに広がっていったもの、とのこと。
北海道の気候を考えると、冷害に強いことは、農家の方にとってとても重要ではないかと思います。農家さんがコツコツ選抜した大豆が評判を呼んで、まわりに広がっていく、というのは、ハートが熱くなる話です。私は熱くなりました!
種皮が緑色の青大豆を「大袖振」と呼んでいたようで、この音更の「大袖振」大豆が、「音更大袖振」大豆と呼ばれていったようです。
ちょっと長くなってきたので、続きはまた更新します。
次は、当店で「音更大袖振」大豆を使う理由を書くつもりです。
木屋町でも桜が咲き始めました!
桜の便りが次々聞かれる中、当店正面の木屋町通でも、桜が咲いているのを発見しました!
桜が咲いているというより、桜のつぼみが開いている、といった感じですが…。
また直に温かくなって、3月終わり頃には見ごろを迎えそうな予感です。