湯葉の作り方

湯葉とは、豆乳を煮てできる薄い膜を引き上げたものです。当店で作っている湯葉は、一般に生湯葉と呼ばれるもので、乾燥湯葉とは異なります。当店の湯葉には、巻き湯葉とつまみ湯葉の2種類がございます。

    引き上げた湯葉
    引き上げた湯葉
  1. ①容器に豆乳を入れて、湯煎にかけ、そこへ木枠を落とし込みます。
  2. ②豆乳をよく混ぜ、濃度を均一にします。
  3. ③しばらくすると、表面に膜が張ってきます。これが湯葉です。つまみ湯葉は3~4分、巻湯葉の場合は13分~14分張らせます。
  4. ④ここで湯葉を引き上げます。つまみ湯葉は中央に寄せて網ですくい上げます。巻湯葉は、張った湯葉を軽く手で動かして、巻きやすくするために端を作り、それを棒で引き上げます。その湯葉を、今度はまな板の上で四角い形に広げ、端から巻きます。

何度も湯葉を張らせてすくい上げる、という作業を続けていると、だんだん豆乳が煮詰まって、濃度が高くなり、湯葉の張りが悪くなります。そこで濃度を調整する必要があります。濃度を調整するには、濃度が高くなってきた豆乳に新しい豆乳と水を加え、よくかき混ぜます。これで再び湯葉が張る状態になります。

豆乳はまるで生き物のように常に状態が違います。豆乳がさらっとしている時は、比較的、湯葉はきれいに張ってくれます。しかし、どろっととしているときは、豆乳の機嫌が悪い時で、まったく湯葉が張らないこともあり、そんなときは冷や汗ものです。そんな豆乳と日々付き合っていくことが、作り手の楽しみと同時に大変なところでもあります。