「音更大袖振」大豆について(その2)

4月を迎えるにあたって、気持ちも新たに頑張ろうと誓う矢田です。
エイプリル・フールは、だいたい騙される側です。

「音更大袖振」大豆の特徴です

先日ご紹介した「音更大袖振」大豆、今回
はこの大豆の持ち味をご案内したいと思います。

「音更大袖振」大豆の特徴を挙げると…
 ・糖分が多めで、脂肪分が少なめ
 ・大豆イソフラボンの含有量がほかの品種に比べて多め
になります。

糖分は多いけれど、脂肪分は少なめです

「岩手みどり」大豆の時に、「青大豆は脂肪分が少ない」とご案内したのを覚えていらっしゃいますでしょうか。

「音更大袖振」大豆は、品種としては青大豆になりますので、やはり脂肪分が少なめです。

そして、糖分が多いのも特徴。
そのため豆おかきのほか、煮豆や枝豆として使われることが多いようです。

参考までに、成分の数字を表にしてみました。

品種(産地) タンパク質 粗脂肪 全糖 ショ糖
音更大袖振 40.3% 20.5% 23.3% 7.4%
ミヤギシロメ 44.5% 18.9% 21.7% 8.1%
エンレイ 43.9% 20.4% 19.6% 5.7%
フクユタカ 43.7% 21.6% 19.4% 6.4%

[参照元:http://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/daizu/d_news/pdf/news45.pdf]

「ミヤギシロメ」は「音更大袖振」大豆と一緒に当店のおぼろ豆腐に使う大豆、

「エンレイ」は当店の京揚げに使う大豆、「フクユタカ」は当店では使っていませんが、豆腐作りによく使われる大豆です。

「音更大袖振」大豆は、脂肪分の数字を比べてみると、一般的な品種よりは少ないものの、当店で使う大豆の中では少なくないですね。まさかの事態に、ブログを書きながら慌てています。いや、勉強になります(汗)

大豆イソフラボン、多めです

「大豆イソフラボン」は、骨粗しょう症や更年期障害に効果があるとされている大豆成分。

なんと、肥満(!)や動脈硬化などの生活習慣病にも効果がある、という論文もあるようです(ちなみに、私は毎日豆乳を飲むようにしています)。
お菓子や化粧品に入っていたりサプリメントで見かけたりと、すっかりおなじみになった感があります。

この「大豆イソフラボン」は大豆に含まれる天然成分なので、どの大豆にも含まれているのですが、「音更大袖振」大豆にはほかの品種より多く含まれているのが特徴です。

帯広の農業法人さんから頂いている資料がこちら。
13-1
この表で、「音更大袖振」大豆は、ゆきぴりか大豆に次いで二番目です。

ちなみに、ゆきぴりか大豆は当店では使ったことはありませんが、タンパク質が多く、糖分の少ない品種です(農林水産省さんの国産大豆品種辞典では、タンパク質 44.3%・全糖 10.7%・脂肪分の数字は出ていません)。

甘くておいしいので使い続けています

当店で「音更大袖振」大豆を使い続ける理由は、やはり「甘くておいしいから」です。

「音更大袖振」大豆は、「大豆そのものの甘みをお豆腐やお揚げで召し上がっていただきたい」という当店の考えに合う大豆と言えると思います。

京都御所のしだれ桜が見ごろでした

鴨川や木屋町の桜はようやく開いてきましたが、はやくも京都御所のしだれ桜が満開だというので見てきました。
13-2.御所近衛邸のしだれ桜
風が吹くと花吹雪になって、きれいでした。

山桜はもうちょっと、といった感じでしたので、まだまだ御所の桜は楽しめそうです。
13-3.御所の山桜

前のブログはこちら

«

次のブログはこちら

»