百貨店催事のご案内(10月4週)

先日、上賀茂神社の近くを通ったので立ち寄ったら、楓の葉がすこーしだけ赤く染まっていました。
日が落ちるのもすっかり早くなって、いよいよ秋も深まってきました。


↑海外からいらした方がこの下でポーズをとって写真を撮っていました

にがりの話

豆乳を豆腐にするには、豆乳を固める材料が必要です。
豆腐の原材料表示には「凝固剤」と書かれていると思います。
「どんなものがある?」と言われて、パッと思いつくのは「にがり」ではないでしょうか。

この「にがり」の話を、いつかブログにきちんと書きたいなぁと思っていました。
というわけで、今回は当店で使っている「にがり」をご紹介したいと思います。

ヒマラヤのにがりを使っています

当店で使っている「にがり」は、ヒマラヤの山の中にできている結晶にがりを瀬戸内海の海水を混ぜて、加熱・濃縮を繰り返したものを使っています。

「どうしてヒマラヤ?」というと、ずーっと昔は海だったヒマラヤには、にがりの成分が結晶になって残っていて、しかも山の奥深くにあるので汚染されていないからです。

海水や環境の汚染は、にがりに大きな影響を及ぼします。
にがりは、大ざっぱにいえば、海水から塩を取り去ったものです。
ですので、海水や環境が汚れているとにがりにも汚染物質が残ってします。
(実は、第二次大戦後しばらくは、海水汚染を理由に、日本近海からとったにがりの使用をやめるよう指導されていました。いまは、技術の進歩の甲斐あってOKになっています。)

汚染のない「にがり」ということで、このにがりを使っています。

大豆そのものの甘みを楽しんでいただくために…

海水から塩をとり去ったものが「にがり」、となると、「にがりにはミネラルとかいろいろ入っているの?」と思う方もいらっしゃると思います。
そういう「にがり」もあります。

一方、当店の「にがり」は、海水から塩を取り去った残りの主成分で、かつ豆乳を固める働きをする塩化マグネシウムのみの「にがり」になります。
それは、「大豆そのものの甘みを楽しめる豆腐を作りたい」ということが当店の思いだからです。

ミネラル分、もっと言うと“塩分”が残ったにがりですと、豆腐は、大豆そのものの味というよりは、その影響を受けた味になります。
もちろん、それも豆腐です。
でも、当店では「大豆そのものの甘みにこだわりたい」と思っています。
だから、にがりには豆乳を固める役割だけをしてもらっています。

今週の百貨店催事

今週は柏高島屋で出店します。
実は地下2階では『大京都展』が開かれます。京都づくしですね。
というわけで、地下2階の『大京都展』で京都の雰囲気を満喫した後に、地下1階へお越しいただいて、当店のお豆腐・お揚げもお楽しみください。

柏での出店の詳細です

◎柏高島屋 本館 地下1階
『 味百選イベントスペース 』
 10月24日(水) → 10月30日(火)
 午前10時 → 午後8時(最終日は午後7時閉場)

詳しい情報は柏高島屋のホームページへどうぞ
https://www.takashimaya.co.jp/kashiwa/
 
おすすめ品:○京揚げ(大)


↑京都サイズの大判のお揚げ。半分サイズの(小)160円もあります。

「関東ではなかなかこの味のお揚げには出会えないの!」とお客様からお声をいただく、当店の「京揚げ(大)」。
冷凍庫で保管して、お使いいただくこともできます。
当店の看板商品ですので、この機会にぜひお試しください!

お揚げはこんなふうにして揚げています。

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