百貨店催事のご案内(9月4週)

空がすっかり高くなって、いよいよ秋らしくなってきました。
夜に自転車で走っているとき、夜空をふと見上げると、月が明るく光っているのを見つけて、なんとなく見入ってしまいました。
でも、またすぐに「お腹がすいた。早く帰ろう」と思うわけですが…。
“花より団子”派の悲しい宿命、“天高く馬肥ゆる秋”です。

「シュウレイ」大豆のご紹介

ここ半年、当店の豆腐づくりに使う大豆に、新しい品種が加わりました。
「シュウレイ」という品種の大豆です。富山県産を使っています。


 ↑大粒で黄色味が強い、“いかにも大豆!”という感じのシュウレイです

この大豆は、当店でも使っている「エンレイ」の後継ぎとして、注目されている大豆です。

「シュウレイ」大豆と「エンレイ」大豆の深い関係

「エンレイ」といえば、「豆腐作りの大豆」界での“いぶし銀”。
登場から5年ほどで見かけなくなる品種も多い中で、エンレイは登場からもう40年以上になります。まだまだ現役です。

でも、40年以上も作られていると、やはり弱ってきてしまいます。
エンレイを作っている畑の地力が下がっていたり、このところの温暖化の影響なのか大豆の皮に皺がよるようになってきました。
(ちなみに、大豆の皮に皺が寄っても豆腐には、全く影響ありません。
 ところが、納豆屋さんや煮豆屋さんにとっては見た目の問題になるので、大問題になります。)

そこで、大豆を作る農家さんにとっても、大豆を使う豆腐屋にとっても、「エンレイ」のいい後継ぎがいると安心だなぁ、という思いがあります。
その後継ぎの有望株が「シュウレイ」というわけです。

名前の由来は「立派で美しく、秀麗な大豆」ということから。
エンレイと「○○レイ」の部分が同じ。期待が現れています。

後継ぎ「シュウレイ」大豆の成分

大豆の成分をエンレイと比べると、次の通りです。

 たんぱく質:「シュウレイ」がやや低い
(シュウレイ:44.2%<エンレイ:45.2%)
 脂肪分:「シュウレイ」がやや高い
(シュウレイ:19.5%>エンレイ:19.1%)
 糖分:ほぼ同じ
(シュウレイ:20.5%≒エンレイ:21.3%)
(出典:https://www.jstage.jst.go.jp/article/hokurikucs/47/0/47_KJ00010028816/_pdf
*PDFで論文が開きます。数値は第4表から引用しました)

エンレイとほぼ同じ、といえると思います。
そこで、当店でも、エンレイと合わせて、シュウレイを使い始めました。
当店の定番の大豆になりそうですので、シュウレイの今後の活躍にご期待ください!

今週の百貨店催事

今週は千葉で出店します。
年に1回のそごう千葉店さんでの京都展です。
ご試食もあります。オンラインショップで気になるお品がある方も、ぜひ実物を試しにいらしてください!

千葉での出店の詳細です

◎そごう千葉店 6階=催事場
『第25回 京のみやび 京都老舗の会』
 9月28日(金) → 10月 4日(木)
 午前10時 → 午後8時(最終日は午後5時閉場) 

詳しい情報はそごう千葉のホームページへどうぞ
https://www.sogo-seibu.jp/chiba/
 
広告品:「花麩きんかん(もみじ)」

もみじを彩った生麩とぎんなんを中にしのばせたひと口サイズのがんもどき。
お出汁で炊くほか、電子レンジで温めてぽん酢を少しかけてもお召し上がりいただけます。

*お出汁で「炊く」というと、ご飯を「炊く」みたいに聞こえますが、
“お出汁でコトコト煮る”くらいの意味です。
じっくり温めてお出汁を食材にしみこませる感じで、
おばんざいによくある「〇〇の炊いたん」の「炊いたん(=炊いたもの)」がコレです。

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